葉山レポート

2021/03/25

メダカレポート

3月終わりのぽかぽか温かい日。役場前の花ノ木公園は、春休みの子供たちの楽しそうな声があちこちから聞こえています。

その中に、作業着姿で無心に働く7~8人の男たちの姿が……「葉山メダカの会」の方々です。

話をうかがうと、今日は、公園内にあるメダカの池の四目垣(よつめがき)をつくっているとのこと。

4年に一度交換しているそうで、今年は交換時期にあたるのだそうです。

この四目垣、子どもたちの転落防止や公園の美化を兼ねて、会員も思い出せないぐらい前から設置しているのだそう。一度に250本の竹を使い、完成には丸3日を要するとのことです。「メダカの会の仕事の中で、メダカの世話はほんの一部。こうした池の管理など、こまごました仕事がたくさんあるんだよ」とは、会員の一人。

作業内容は、ざっと以下の通りです。

まず横にわたす竹を杭に打ちつけてから、縦に立てる竹を等間隔で地面に差し込み、竹同士をワイヤーで結びます。その後、ワイヤーを隠すように黒い縄で縛るのですが、この縛り方が肝心なのだそう。外れないように、しかも格好よく縛りたいということで、今日は公園内の竹垣を研究して次回に持ち越し。

汗まみれで行う重労働ではありますが「この縛り方はいいねえ」「どうやって縛っているの?」「もう一回やり直そう!」などと話し合っている姿は、なんだか楽しそう。仲間で集まり、真剣に遊んでいるようにも見えました。

とはいえ皆さん、70~80代。「やはり、若手の担い手もいてくれたらなあ」という声も聞こえてきました。

花ノ木公園は、桜が五分咲き。つつじも可愛らしい蕾をたくさんつけていました。1000匹ぐらいいるというメダカたちもそろそろ冬眠から覚めて顔を出し始めています。公園に行かれた際には、ぜひメダカの池ものぞいてみてくださいね。

記事・写真 寺山